繊細な輝きを放つとんぼ玉。本展では、瑞瑞しい感性と確かな技術に裏打ちされた現代作家たちの作品を、一堂に集めて展示しています。
エジプトやメソポタミア地方から中国を経て、弥生時代に日本に伝わってきたとんぼ玉。その小さな球体の中に繰り広げられる世界は、小宇宙にもたとえられています。
弥生文化博物館が所在する和泉市では、古くから細工加工に適した軟質ガラスを用いたガラス工芸が発達しています。
とんぼ玉は、ガラスの棒素地の先端を火力で溶かし、それを金属の棒に巻きつけて、作られます。
瑞瑞しい感性によって珠玉の光を生み出す現代作家たちのとんぼ玉の、彩り豊かな小宇宙を、ぜひともご覧ください。
古代オリエント博物館の展示協力の下、紀元前3世紀から紀元後7世紀までに制作されたトンボ玉を展示する、参考展示「源流・古代オリエントのとんぼ玉」もあわせて行われます。