正木美術館の開館 50周年を記念し、国宝 3件と重要文化財 13件をはじめとした名品の数々が3期に分けて紹介されます。
正木美術館の創設者正木孝之は、一休宗純の人となりを慕っており、「一休宗純墨蹟 滴凍軒号」を手に入れた際、一休が揮毫した「滴凍」の二文字を雅号として名乗るようになりました。
この墨蹟の賛の後半部には「氷消瓦解 す、三千界 一片開花、一片の春」の二句があり、一滴のしずくによって花咲く春を迎えるような悟境が開ける、としています。
孝之が自らのコレクションをもとに美術館を開館した際に「一粒の種子の育成に全力を尽くす覚悟」と述べてから50年。
正木美術館は、一片の花が開いたかのような節目を迎えます。
これを記念し、国宝 3件と重要文化財 13件をはじめとした正木美術館所蔵の名品の数々が、3期に分けて紹介されます。