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大阪のインバウンド事情と今後の動向

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大阪の訪日外国人旅行客数

2016年には訪日外国人旅行客が全国で2,400万人を超え、年々増加傾向にあるインバウンド。
訪日外国人旅行客全国1位の東京に立ち寄った「来都外客」は、
2012年556万人(+36%増)
2013年681万人(+22%増)
2014年887万人(+30%増)
2015年1,189万人(+34%増)
2016年1,385万人(+16%増)
※出典:大阪観光局

それに対し、大阪に立ち寄った「来阪外客」は、
2012年203万人(+28%増)
2013年263万人(+30%増)
2014年376万人(+43%増)
2015年716万人(+90%増)
2016年941万人(+31%増)
※出典:日本政府観光局・観光庁

訪日外国人旅行客数全国2位の大阪ですが、実は伸び率は全国1位で2017年注目の観光地ランキングでは、全国の観光地をおさえ大阪の此花区が日本1位(2017年)
世界ランキングでもニューオーリンズ、ミルバーグ(アメリカ ルイジアナ州)、クアラルンプール、カンポン・バル(マレーシア)、メルボルン、フィッツロイ(オーストラリア)に次いで世界4位にランクインしており、世界から注目されている観光地になっている。

関連記事:2017年日本で一番注目されている観光地とは?

 

訪日外国人旅行客の視点から見た大阪の魅力

大阪の人気観光スポット1位は道頓堀(難波)、2位は大阪城、3位はユニバーサル・スタジオ・ジャパンの順に訪日外国人旅行客から支持されている。
また、大阪が人気の理由として個性の異なるエリアがひしめき合っていて、歩きながらそれぞれの特徴を楽しめる点で、大阪自体がそのままテーマパークのようになっている事が人気の理由の一つでもある。
また、京都、神戸、奈良などの関西観光のハブとなっており、大阪を中心に抜群のアクセス環境にある点が高く評価されている。
その他にも、「くいだおれのまち」と言われる大阪の食文化や、大阪商人の「おもてなし精神」も訪日外国人観光客の視点から見て大阪の大きな魅力となっている。

 

関西国際空港のLCC戦略

LCCとは、ローコストキャリア(Low Cost Carrier)の略称で、効率的な運営により低価格の運賃で運航サービスを提供する格安航空会社を指す。
米国の航空自由化をきっかけに世界的に航空規制緩和が進み、各地で多く誕生している。
関西国際空港では2017年1月28日にLCC専用の国際線ターミナルをオープン。
関西国際空港をLCCの拠点にする戦略で中国や韓国、台湾を中心とした旅客獲得に成功している。
成田空港に比べ関西国際空の方が距離的に近い事もあり、成田空港のLCC発着数167に対し、関西国際空港は399ものLCCが発着している。
関西国際空港のLCC戦略が来阪外客の増加を後押ししている事は間違いない。

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