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インバウンドとは?

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近年では「インバウンド」「インバウンド需要」と頻繁にメディアに取り上げられるようになりました。
ここで言うインバウンド(INBOUND)とは、訪日外国人旅行客の事を指します。
2013年には訪日外国人旅行客が1,000万人を超え、2016年には2,400万人を超えました。
また、推計インバウンド消費額は約3兆7,476億円 (2016年)
一人当たりの消費額は約15万5,896円 (2016年)
日本のインバウンド世界ランキングは世界で16位、アジアで6位と、急成長している市場です。

 

 

世界全体で見る旅行者

訪日外国人旅行客が年々増加傾向にあります。
しかし、旅行客が増えているのは日本だけではありません。
国連世界観光機関(UNWTO)によると、世界全体の旅行客数は
1980年に約2億7,800万人、2000年に約6億7,400万人
2016年には約12億3,500万人にまで増えています。
2030年には18億人に達すると予想されています。

 

急成長の理由

近年、訪日外国人旅行客が増え、市場が拡大している理由は日本政府が中国や東南アジアに対してビザの条件緩和を実施するなど、外国人観光客増加の取り組みに力を入れていること。
電化製品や化粧品などの日本製品、日本のアニメやゲームが人気を集め、2013年には「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、日本の文化に関心が高まっていること。
そして、経済成長しているアジア諸国から距離も近く、円安の影響もあり多くの外国人にとって訪れやすくなっていること。
特に訪日数1位の中国は経済の成長に加え、中国の貨幣「人民元」の価値も上がり、海外旅行をする中国人が増えている事も要因の一つです。

 

今後のインバウンド市場

急成長を遂げるインバウンド市場。
政府は2020年までに訪日外国人数4,000万人、訪日外国人旅行消費額8兆円を目標としている。
「世界が訪れたくなる日本」を目指して、2017年3月28日に新たな「観光立国推進基本計画」が閣議決定されました。

2020年目標
■国内旅行消費額:21兆円 【平成27年実績値:20.4兆円】
■訪日外国人旅行者数:4,000万人 【平成27年実績値:1,974万人】
■訪日外国人旅行消費額:8兆円 【平成27年実績値:3.5兆円】
■訪日外国人旅行者に占めるリピーター数:2,400万人【平成27年実績値:1,159万人】
■訪日外国人旅行者の地方部における延べ宿泊者数:7,000万人泊【平成27年実績値:2,514万人泊】
■アジア主要国における国際会議の開催件数に占める割合:3割以上・アジア最大の開催国【平成27年実績値:26.1%・アジア最大】
出典:国土交通省 観光庁

また、2030年には6,000万人を目指しており、さらなるインバウンドの発展と目標達成を国全体で取り組んでいく事になる。

 

訪日外国人旅行客の声

日本食(飲食)・ショッピング・自然(景観地観光)・繁華街の街歩き・日本の歴史(文化体験)・テーマパーク・ファッション・アニメは特に、訪日外国人旅行客に主な旅行の目的となっている。
訪日外国人旅行客に関心事とは別に日本で困った事は?と聞くと「言語の壁」「Wi-Fi環境」という回答が最も多い。
また、交通機関や宿泊施設の確保も大きな困りごとの一つになっており、インバウンドを飛躍的に伸ばすには外国人観光客がより良い環境で旅行を楽しめるように、公共施設での対応は勿論の事、今後益々拡大するインバウンド市場の中で、個人レベルでの対応が徐々に求められる。

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